Darjeeling
━━━━━★シンブリ農園 China Classicの味わい★━━━━━
紅茶を仕入れた商社の方の説明より
■シンブリ農園は、昨年、一昨年はクローナルのフルーティーなタイプをご紹介しましたが、今回入荷したのは中国種です。この紅茶は、ワインの樽香のような、言い換えればバニラとココナツの香りを織り交ぜたような、そんな甘い香気を放ち、しかも味わいにもその甘さが色濃く反映されています。こんな紅茶に出会ったのは、2000年の大旱魃の年以来のこと。この紅茶に出会い、無事に買い付けを決めたときには、あまりのうれしさに涙が出そうでした。
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さて、このシンブリ農園の茶葉、茶液の色合いとしては通常のファーストフラッシュよりは少し深いオレンジ色をしています。リマークも"China Classic"(中国種の古典)なわけですから、その名のとおりであると言えます。
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茶液からは、すぐに甘い芳香が立ち上ってきます。樽香と酷似している、あの香りです。ボルドーの長熟の白ワインが放つ香りに似た、あの厚みのある甘い香り。ワインにおいてもオーク樽のポリフェノールが、味わいに大きく寄与しているわけで、同じポリフェノールの飲み物である紅茶から同じ香りが醸し出されるのは、極めて自然のことです。
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カップに口を近づけると、さらに鼻腔を甘い香りがくすぐります。いわゆるスパイシーな甘さ。クローブなどの甘いスパイスの香気です。
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味わいは、上品な、しかししっかりと感じられる甘さ。酸味はあまりなく、甘味と渋みが基調となっています。ファーストフラッシュとしてはしっかりとしたボディは、昨今のファーストフラッシュを飲みなれている方には新鮮に感じられるかも知れません。しかし、この甘味と厚みこそが、"Classic"なファーストが持つ味わいです。茶殻を見ると、若干紅葉のように褐変した部分があり、そこからこの甘味がウンカの飛来によってもたらされているものだと推察できます。この春の乾燥した気候の影響で、ウンカの増加が早いのでしょう。ウンカの生育には、多すぎる雨は大敵です。
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さらに飲み進めると、喉の奥に温かい感触が溜まってきます。男性で言うと、のど仏のすぐ上のあたりです。ここで感じる味覚は、味覚に関する5味(甘、渋、辛、酸、苦)プラス1味(うまみ)のどれとも異なる味覚で、私はこれをコクに分類しています。
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お茶の中では、上質なプーアル茶の生茶と、極上のアッサムセカンドフラッシュで、ここに味蕾があることが感じられるのですが、このシンブリ農園の茶葉は、ここにウッディな甘味を感じさせてくれるのです。■
この甘い香り、充実したボディ、そして独特のコク。こんな紅茶には、まず出会えることがなく、それが私がこのシンブリ農園のお茶を、極上のファーストとして推す所以です。■
旱魃の年にしか出会うことの出来ないこの素晴らしい味わい。この機会を逃さずに確かめていただければ幸甚です。
店長感想:今までダージリンのファーストフラッシュとしてお客様にご紹介させて頂く為に選んでいた農園の茶葉は、どちらかと言えば爽やかで、コクと甘みの印象のものを選んできていましたが、今年はお茶としてこれしかないと言う感じのバランスから選びました。当店では中国茶も扱っているため(店長がお茶好きだから)、紅茶と中国茶の味の違いを普段から意識してみています。僕の感覚としては、紅茶は紅茶なのですがやはり元はお茶の世界では中国茶が影響力を持っています。今年のファーストフラッシュは、その中国茶の味わいも感じる実にすばらしいものです。
「ダージリンファーストフラッシュ・シンブリ農園チャイナクラシック」 ¥1.890/30g